美しき国ニッポン‼️
歩道で中年の女性が歩きかねていた。
小さい乳母車を片手でついて
チョコチョコ歩いている。
「大丈夫かな。」
と気になりちょっと先で見ていたら、
私を手招きするではないか？
「何かな。」
と思い近づいてみると、
「ちょっと手を貸して。」
と言う。
転ばないように
手を貸して欲しいらしい。
行き先は約５００メートル先の駅までである。
私は急いではいたが、
「まぁ いいか。」
と思い付き合うことにした。
「この間、看護師さんに助けて貰った。」
と言う。
『「1、2、1、2、と歩きなさい。」
と言われたので、号令をかけて歩いているのよ。』
と言う。
「ウーバーイーツの自転車にぶつかって
腰が悪くなった。」
ので歩きづらいと言う。
リハビリがてら歩いているらしい。
「よくまぁ、こんな状態で長いこと駅まで歩いていくもんだな。」
と思ったが、
身分を明かさず、指出がましいことは言わないでいた。
ようやく駅に着き
エレベーターを降りて、
改札口についた。
駅員さんがいたので、
私が、
「すいません。ちょっと手を貸して欲しいのですが、」
と言うと、
言うや否や
その駅員の方が、すぐさま電話を入れるではないか。
誰か介助の要員を呼ぶ為だとは思うが、
この対応の速さに驚いた。
それもめんどくさそうにではなく、
笑顔で対応するのである。
私は安心して、
「新宿まで気を付けてね。」
と別れを告げた。
大江戸線
新江古田駅の駅員さん
「ありがとう。」
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